【初心者ピアノ】大人・子供、教室レッスンの違いとは!?

家でピアノ独学している人も、ピアノ教室でのレッスンでどんなことを教わってるのか、気になりますよね。

レッスンで教わる流れがわかれば、独学に生かせます。

この記事ではピアノ講師の立場から、大人と子供、教室レッスンの違いを、初心者段階にてまとめてみました。

【初心者ピアノ】子供レッスンの場合

まず子供レッスンでは、クラシックピアノの基礎をつける特訓が行われます。

教材のラインナップは次の例の通りです。

テクニック本

バーナム・ピアノテクニック、ハノン

1〜4段のごく短い曲で、手指のテクニックを発達させます。

練習曲

バイエル・ブルグミュラー

1〜2ページの短い曲で、表現を工夫しながら練習・演奏します。

楽曲

発表会の曲 エリーゼのために(など)

実力より少し上を目指す曲を、長期間(3か月くらい)練習・仕上げます。

ソルフェージュ

音符の読み書き、ワークブック

ピアノを弾くだけでなく、ノートに読み書きして、音符を覚えます。

子供がピアノ教室に習いにいくと、1週間あたり上のようなメニューで、宿題が出されます。

家で練習して上達していくので、みなさんがしている独学ピアノと、重なる部分がたくさんあります。

子供のレッスンでは好きな曲を教えてもらえない!?

アニメ主題歌など、自分の好きな曲を弾きたいという要望は、上のメニューをこなした上でと諭されるピアノ教室が多いです。

または学年が上がり部活や勉強が忙しくなったとき、ピアノ教室を辞めない策として、アニメ主題歌などが宿題に出されることがあります。

そのころには家での練習量が減り、ピアノ教室へ通うだけ通っていても、上達は鈍くなってきます。

やはりピアノ上達させるには、テクニック教本やある程度の練習量は必要です。

【初心者ピアノ】大人レッスンの場合

大人レッスンでは、学習者の好きな曲を中心に習うことが多いです。

まず最初に、クラシックピアノとポピュラーピアノ、どちらが希望か聞かれます。

具体的に弾きたい曲の名前を2〜3つ、あげてくださいとも言われます。

クラシックピアノをやりたい場合

子供のピアノレッスンとは異なり、

  • テクニック本・ハノン
  • 練習曲・ツェルニー

がガッツリ出されることは、あまりありません。

クラシックで弾きたい曲・・・たとえば「モーツァルト・トルコ行進曲」でオクターブがむずかしいとしたら、そのオクターブを補う練習の曲が、わずかに出される程度です。

  • メインは弾きたい曲
  • テクニック練習はサブで

上達のペースは遅くなりますが、好きな曲だけ集中できるため、モチベーションは続きやすいのが大人レッスンの特徴です。

ポピュラーピアノをやりたい場合

ポピュラーピアノをやりたい場合も、練習曲などはせず、弾きたい曲だけに集中して、レッスンを受ける場合が大人には多いです。

たとえば「世界にひとつだけの花」が弾きたいと申し出た場合

  • どんな難易度の楽譜を入手するか
  • どんな編曲の楽譜を入手するか

ピアノ先生から話があると思います。

楽譜は大人の生徒が自分で用意する場合もありますし、先生に探してきてもらうこともあるでしょう。

お手本通りに弾ければOK

あとは音源を聴き、雰囲気をつかみ、楽譜を読んでその通りに演奏するだけです。

ピアノ先生のお手本通り、音源と同じように聴こえれば、ポピュラーピアノの場合はOKです。

今はネットなど情報量が多いため、独学でも何とかなりそうですよね。

【初心者ピアノ】大人・子供、レッスンの違いとは!?

初心者ピアノで、大人・子供でレッスンの違いですが

  • 伸びしろのある子供
  • 練習時間の取れない大人

子供レッスンでは、まずクラシックの教本セットで学ばせてみて、向いているようならガンガン練習させて、基礎テクニックを磨いていきます。

どこまで伸びるかはその子次第で、小学校低学年のうちに挫折する子もいますし、中学生になってもまだ伸びる子もいます。

子供のピアノ・テクニックは伸ばせるだけ伸ばす

テクニックはあっても邪魔になるものではないため、ピアノでは伸ばせるだけ伸ばすのが、大抵のレッスンの世界です。

途中で挫折したり、勉強や部活で忙しくなるまでは、ハノンなどテクニック教本を混ぜたセットを、子供に与えます。

大人は好きな曲だけ集中してやる

勉強するのは子供の本分ですが、大人には仕事や家庭での役割(家事など)があります。

弾きたい曲があってピアノを習う大人には、テクニック本を長々とやらせることはせず、弾きたい曲「本命曲」からレッスンすることが多いです。

大人は子供より忙しいため、練習時間もとれませんが、ピアノレッスンに通う時間もとれなくなりがちです。

大人は難所の一部をとりだして「部分練習」したりできるため、大人はテクニック本は最低限にして、弾きたい曲から始めても大丈夫なんです。

まとめ

初心者がピアノ教室でレッスンを受けるとき、大人と子供では

  • 子供:ハノンなどテクニック本、バイエルなどを重視
  • 大人:好きな曲だけを学ぶ、クラシックもポピュラーも

その理由は、子供はテクニックを伸びしろまで伸ばしてみること、大人は時間がないため直接好きな曲だけ教えてもらえることです。

ピアノレッスンは子供で週1回、大人で月1〜2回がほとんどです。

レッスンに行かない日はひとりで家で練習します。

残りの日は独学ピアノと一緒ですね。

ピアノ上達は、家での練習がカギとなります。

コツコツ練習して、好きな曲を弾けるようになってくださいね。