ピアノを上達させたい人は、バッハの曲を学ぶといいと言われています。
この記事ではピアノ講師よりピアノ独学している初心者向けに、おすすめのバッハ5曲を紹介しました。
楽譜入手先のほか、ピアノ学習者向けサイト「ピティナ」などから、youtube音源もつけてみましたので、参考にしてみてください。
1.アンナ・マグダレーナの学習帳より「メヌエットト長調」
子供がバッハを習うとき、一番はじめに使う教材の本です。
一冊ぜんぶ使うわけでなく、メヌエット、ポロネーズなど、踊りの曲を中心に学びます。
今回はピアノ初心者向けに、もっとも使われる教材「バッハ メヌエット ト長調」をおすすめします。
このメヌエットの次に「メヌエットト短調」という曲ものっています。
「ト長調ート短調ート長調」とつなげて弾くと、ちょっとした発表の場でもつかえるくらい、華がある曲に仕上がりますよ。
2.プレ・インベンションより「小フーガ1番」
先のバッハ教材、アンナ・マグダレーナの他に、多声部の音楽「フーガ」「カノン」などを学ぶため、「プレ・インベンション」という教材があります。
バッハの曲ではありませんが、似ていて単純な曲が多いため、本格バッハを練習する前に、よく与えられる本です。
1冊ぜんぶやらずに、いくつか抜粋で学びます。
プレ・インベンションより最初の曲「小フーガ1番(ローリー作曲)」をあげました。
1ページでみじかい曲ですので、小フーガ2〜5番も合わせてやると、フーガやカノンの多声音楽に慣れてきます。
3.インベンションより「1番ハ長調」
追いかけっこスタイルで作曲したバッハ。
インベンションの楽譜をみると、らせん階段が組み合わさるような、独特のつくりが見えるかのようです。
これをピアノで弾いていくのが、インベンションのだいご味です。
最初に「1番ハ長調」を練習します。
ピアノ学習者は、インベンションの全15曲を学びます。
1.2.3・・・と難易度順ではないので、4番、3番、13番など、レッスンの先生から、やりやすそうな曲から順に出されます。
インベンションは「2声」2つの声部(パート)からできています。
次のシンフォニアは「3声」3つの声部(パート)からできていて、さらにむずかしくなっています。
4.シンフォニアより「1番ハ長調」
3声部でつくっているシンフォニア、このくらいですと初級とはいわず、中級ピアノになります。
初心者の人は全曲弾けないと思いますので、はじめの「1番ハ長調」だけ手がけてみましょう。
白鍵が多く、テンポもゆったりのため、初心者の人でもできると思います。
2つの手で3つの声部を弾くのは、ピアノ曲によく出てきます。
この曲をマスターして、3声部に慣れておきましょう。
5.バッハ 平均律クラヴィーア曲集 1巻より ハ長調 前奏曲
クラシックピアニストが必ず学ぶ「バッハ平均律」、初心者向けに1曲だけご紹介します。
「平均律 1巻ハ長調・前奏曲」です。
このあとに続くフーガは音が込み入って難しいですが、前奏曲だけなら和音が続いていくだけで、初心者でも楽しく弾けてきます。
この曲(前奏曲)に合わせて、グノー作曲アベマリアが作られました。
きれいな和音がつづく曲なので、初めて弾くバッハとしてもおすすめです。
まとめ - 初心者おすすめバッハ5曲 –
ピアノ独学、初心者向けに、バッハの曲を5つ紹介しました。
#、♭の少ない曲にしました。
- メヌエットト長調(アンナマグダレーナの学習帳より)
- プレインベンション 小フーガ1番
- インベンション(2声)ハ長調
- シンフォニア(3声)ハ長調
- 平均律第1巻ハ長調 プレリュード
5曲だけですが、弾けるようになると、実力がついてくると思います。
指はこびや両手合わせの難しいところもありますが、少しずつ分けるなど、コツコツ練習しましょう。