ピアノ上達にはバッハの曲を弾くと良いと言われています。
音楽の父、ヨハン・セバスチャン・バッハ。
多くの音楽を勉強し、エッセンスのように凝縮した曲が、バッハにはあるんです。
この記事ではピアノ講師から独学の中級者向けに、おすすめの5曲を紹介します。
フランス組曲第5番「アルマンド」
中級から上級にステップアップするとき、バッハのフランス組曲を学びます。
中でも第5番ト長調は、耳になじむ自然なメロディーが人気で、もっとも弾かれるフランス組曲といってよいでしょう。
見開き2ページほどの「アルマンド」、中級者にもじゅうぶん手が届きます。
弾けるようになったら、クーラント、サラバンド、ジーグなどにも挑戦してみてください。
ゴルドベルク変奏曲より「アリア」
眠りをさそうゴルドベルク変奏曲より、美しいメロディーがとてもゆっくりな「アリア」。
いろんな場面で登場するので、聴いたことある人も多いのではないでしょうか。
バッハというとイカツイ曲、ごちゃついた曲が多いイメージもありますが、こんなに美しい心洗われる曲も書いたのですね。
中級者もぜひレパートリーにしたい一曲です。
平均律 第1巻 第21番 「変ロ長調」前奏曲、フーガ
バッハ「シンフォニア」15曲を終えたピアノ学習者は、「平均律クラヴィーア曲集」に入ります。
易しめの曲〜手ごわい曲までありますが、第1巻第21番「変ロ長調」は中級者にも弾きやすく、平均律デビューによく使われる曲です。
前奏曲(プレリュード)
フーガ
- 軽快にくだっていくプレリュード
- 同音連打が耳に心地よいフーガ
紹介しましたPTNAの動画は、そうとう速いテンポですが、独学のピアノ中級者の場合には、もっとゆっくりで仕上げた方がきれいでしょう。
イタリア協奏曲「第1楽章」
ピアノ独学、中級者の人に最後におすすめするのが、イタリア協奏曲「第1楽章」。
指がひっかかり弾きにくいところが何か所も出てきます。
これらの難所を部分練習でクリアにしていくことで、ピアノ独学でも中級者→上級者にステップアップしていけます。
ピアノでつまずく第一の原因は、部分練習の足りなさです。
どうしても弾けない所をあきらめず、何度も何日も抜粋練習していくと、少しずつ手や体に身についていきます。
1小節でダメなら1拍、半拍、2音と細かく分けて、手指の動きをカクニンしましょう。
主よ人の望みの喜びを
これまであげたバッハの中で、一番よく知ってる曲「主よ人の望みの喜びを」。
しかし全音ピースの編曲がなかなか難しく、上級「E」指定になっています。
独学ピアノで中級者の場合には、この楽譜どおりに弾くのはまだ困難と思われます。
- 拍の頭の和音は弾く
- 3拍めの8分音符は省略
- 右はメロディー、左はバス音をオクターブで
- その他、弾けそうな内声はひろって弾く
中級者としてこんな感じでいったん仕上げて、腕が上がったら次第に楽譜通りのところを増やしていったらいかがでしょうか。
自分で楽譜アレンジすることにより、編曲のウデも上がると思いますよ。
まとめ - 中級者おすすめバッハ5曲 –
独学のピアノ中級者向けに、おすすめバッハの曲を5つ紹介しました。
ところどころ難しく感じる場所もあると思いますが、そこだけ取り出して丁寧にさらって練習しましょう。
その積み重ねで技術が磨かれ、中級から上級にステップアップできるのが、バッハのだいご味です。
時間をかけてコツコツ練習してくださいね。