ピアノ独学の人にとって、ピアノ教室で教わるピアノ教材は、なぞにつつまれています。
この記事では、伝統的なクラシックピアノで、どんな教材をつかっているかをまとめています。
難易度順にのせましたので、ぜひ上達の参考にしてみてください。
【初心者】ピアノ教室で教わるピアノ教材7選!【上達】
バイエル
古くから日本のピアノ教室で、鍵盤の場所を学ぶために使っているのがバイエル教材です。
上・下巻があり、全部で106番まであります。
全て終えるころには、両手で最低限の曲が弾けるようになっていますよ。
独学者向けに、ヤマハぷりんと楽譜から、動画や楽譜がうられています。
バイエルのラスト、106番の動画です。
楽譜はこちら→ヤマハ「ぷりんと楽譜」で販売です。
バイエルにある曲は平凡でつまらないと、近頃では使わないピアノ教室も増えています。
しかし小学校や保育士の採用試験には、今でもバイエルが使われています。
バイエルが弾けると、ピアノが最低限弾ける証(あかし)になるのです。
ブルグミュラー25の練習曲
「すなおな心」「アラベスク」と、1つ1つに曲名がついた、かわいらしい練習曲集です。
ピアノ教室では、バイエル終わり頃に入ったら、ブルグミュラーの曲に移ることが多いです。
25曲あり、1つ進むごとに曲が難しくなっていきます。
最後の曲は「貴婦人の乗馬」。
テレビCMにも使われたりしますので、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
ツェルニー30番
ブルグミュラーを終えると、ツェルニー(チェルニー)30番に入れます。
右手のドレミ音階など、細かな音型をひく訓練になります。
ツェルニー30番も30曲あり、音階、アルペジオ(分散和音)、同じ鍵盤の連打など、いろいろな種類の練習をします。
独学でツェルニー30番を終えるころには、初心者ピアノ卒業と言ってもいいでしょう。
【中級者・訓練】ピアノ教室で教わるピアノ教材7選!【上達】
ハノン
同じ音型を少しずつずらしながら、ひたすら弾きつづける練習曲、ハノン。
ピアノ上達してくると、もっと速く、正確に弾けるようになりたいと願うようになります。
ピアノ初心者を卒業したくなったら、ハノン練習曲を始めましょう。
同じ音型をずっと弾くので、ムリすると手の筋やうで、肩がいたくなったりします。
自分の体でできる範囲で、少しずつスピードをつけていくのがコツです。
バッハインベンション
好きな曲を練習していると、右手と左手の音がごちゃついて、どう弾くものか、理解に苦しむことがあります。
いろんな音のもつれを解消するために、バッハインベンションの曲を練習します。
バッハインベンションは15曲からできていて、白鍵盤中心のハ長調、悲しいハ短調・・・といろんな長調・短調で練習します。
インベンション、2声部の15曲が終わると、3声部の15曲にうつります。
【中級者・実践】ピアノ教室で教わるピアノ教材7選!【上達】
ソナチネ
中学時代に習ったソナタ形式「提示部・展開部・再現部」というものを、ソナタ、ソナチネ形式で学びます。
ソナタ形式はむずかしい漢字があてられていますが「A B A’コーダ」の、シンプルな形です。
クラシック音楽では、多くの曲がソナタ形式で書かれています。
初心者ピアノでは、本格的なソナタの前に、小規模なソナチネで1〜3楽章まで学びます。
ソナタ
一般のピアノ教室では、ページ数少なく、時間の短いソナチネを終えたら、モーツァルト・ベートーベンのソナタをいくつか学びます。
トルコ行進曲、月光ソナタなど、名前がついていて、有名な曲もたくさんあります。
ソナタはピアノの中でもむずかしい曲が多いので、全音のソナタ集から始めるのが無難です。
ソナタの演奏に慣れてきたら、ピアノ中級者の壁を突破したと言ってもよいでしょう。
まとめ
独学ピアノ初心者のために、一般のピアノ教室で使われている教材を7つ、難易度順に紹介しました。
- バイエル、ブルグミュラー、ツェルニー
- ハノン、バッハインベンション
- ソナチネ、ソナタ
これらの教材を独学する場合、急にテンポをあげるのは禁物です。
手やうで、肩などを痛めないように、ゆっくりのテンポから始めましょう。
速度をつけるときも一気にせず、体と相談しながら、徐々に上げるようにしましょう。