ピアノを習う人が必ずといっていいほど使う教本「ハノン」。
初心者・独学の人にもおすすめできる一冊です。
この記事は独学者向け・ピアノ講師が「ハノン」について紹介します。
ハノンとはどんな教本?(全音・ピアノ楽譜)
ハノンとは、この練習曲をつくったフランス人の名前で、1900年に亡くなりました。
ある音型を両手ピアノで弾き、1音ずつずらして上げていき、また下がっていくものが多いです。
ピアノは利き手でない指(左手)を動かすのが大変ですが、ハノン教本を練習していると、不慣れな指もだんだん動くようになってきます。
「指の独立」を主目的にした教本なんです。
ハノンに何がのってるの?(全音・ピアノ楽譜)
ハノンは第1部〜第3部まであります。
第1部 初級
ハノンで有名な1番「どみふぁそ・らそふぁみ」「れふぁそら・しらそふぁ」1音ずつ上がっていく曲が、20曲つづいています。
この1番は、右手「1 2 3 4」「5 4 3 2」、左手「5 4 3 2 」「1 2 3 4」とひくため、5本指がまんべんなく鍛えられてきます。
か細い小指(5指)、くっついてくる3-4指(中指、薬指)を独立させるのに、役立ちます。
15,16,17と進んでくると、だんだん指がつかれてきます。
指先に重みがのるのを感じ、ゆっくりから練習しましょう。
次の10曲は、はじめのより1フレーズが長くなっていきます。
終わり頃は、中級のスケール(音階)に向けて、準備がはじまります。
第2部 中級
スケール(音階)アルペジオ(分散和音)がメインになります。
どちらもピアノを弾きこなすのに、大切な練習になります。
西洋音楽の「文法」にあたる単元ですので、スラスラ覚えこむまで練習します。
第3部 上級
・同音連打(ソソソを3 2 1)
・オクターブ(手を広げてソーソ)
・トリル(ミレミレミレミレ)
など、高度なピアノテクニックを養うための練習です。
5本指にかなり負担をかける曲が多いです。
・手、身体の構造を知り
・じゅうぶん脱力して
・効率よい動きを習得する
のが、手をいためないコツです。
練習時間も、長くなりすぎないようにします。
ハノンの値段は?(全音・ピアノ楽譜)
新品:1296円(税込)
CD・アドバイスつき3672円(税込)
です。
厚み、ボリュームのある教本ですので、けっこうします。
中古の楽譜、値段は?
アマゾンで400円くらいから見かけました。
送料も含めると700円くらいからでしょうか。
メルカリもありましたが、送料込みのため700円くらいで設定している人が多いです。
ツェルニー、バイエルなど、他の教本とセットで出品している場合、おトクになりそうです。
ハノンまとめ(全音・ピアノ楽譜)
ピアノ教本の定番、ハノンは
- フランス人の名前
- 第1部(初級)〜第3部(上級)まである
- 新品1296円、中古700円くらい
こんな教本です。
ずっと同じ音型をひき、少しずつ上がり・下がりするだけなので、正直タイクツです。
しかしハノンをマスターすると、5本指がよく動くようになります。
ピアノ上達をめざす人は、ぜひ1冊もっておいて損はないはずです!