ピアノ上達のためには、自分の出した音を聴くことが欠かせません。
ピアノ先生はよく「音を聴いて」と言いますが、いったい音のどこを聴けばよいのでしょうか。
ピアノ講師の立場から、自分の出した「音」の聴き方を3つ、まとめてみました。
メロディー・伴奏のバランスを聴く
ピアノ曲は一人で、メロディーと伴奏、両方を弾きます。
メロディーがよく聞こえ、伴奏もほど良く聴こえないといけません。
弾き方のコツは
- 右手のメロディーを強めに弾いて
- 左手の伴奏パートをやわらかく弾くこと
です。
そうするとメロディーの音がきわ立ち、伴奏の音がほどよくまといます。
弾きながら聴くのが難しかったら、スマホカメラで録画・録音してみましょう。
メロディーがはっきり聞こえてきたら、バランスOKです。
和音バランスを聴く
「ドミソ」にはドミソ和音のカラー、「ソシ♭レ」にはソシ♭レ和音のカラーがあります。
和音の音を鳴らしたときに、ほぼ同じ音量で弾くと、バランスが取れてきます。
その上で、
- 支えになるバスの音はしっかりめに
- 和音の上の音は高らかに
そして間の音はちょうどよく収まるように鳴らします。
和音が左手だけで上手く弾けないときは、右手も使って両手にバラしてみてください。
指がしっかり立つと、和音のまとまりもよくなると思います。
音の伸び、「音のしっぽ」をよく聴く
ピアノには「出した音が減衰していく楽器」という特徴があります。
ポーンと音を出したあと、4拍ものばしていると、音がだんだん消えいってしまいます。
ピアノの鍵盤をていねいに扱うことにより、出したあとの音も、ほんの少しですがコントロールできます。
ピアノの音の伸び、「音のしっぽ」をよく聴いて演奏すると、ピアノが徐々に上達します。
まとめ
独学で上達させたいピアノ初心者向けに、ピアノの音の聴き方を3つまとめました。
- メロディー・伴奏のバランスを聴く
- 和音バランスを聴く
- 音の伸び、「音のしっぽ」をよく聴く
ピアノなどクラシック音楽では「聞く」と書かずに「聴く」と書きます。
いつもより特に注意して聴く、ということなんです。
弾きながら聴くのが難しい場合には、録画・録音して、客観的に聴き直してみましょう。