最近では電気コードをさして音をだす「電子ピアノ」が多数でています。
弦をたたいて鳴らす「本物の生ピアノ」でないとダメなのでしょうか!?
ピアノ講師の立場から、クラシックピアノ・ポピュラーピアノについてお答えしていきます。
ポピュラーピアノは音が出れば何でもOK!
J-pop、洋楽などヒットソングを鍵盤でひきたい場合には、電子ピアノでもキーボードでも何でもOKです。
自分の好みにあった「音色」「弾き心地」の楽器をえらんでよいでしょう。
電気コードをさすタイプのピアノにもいろいろあるので、大ざっぱにまとめてみます。
卓上タイプの電子ピアノ
「鍵盤だけ」の電子ピアノで、キーボードと呼んでもよいでしょう
デスクの上に乗せてつかうほか、別売りのスタンドに乗せると安定します。
響きを広げる「足ペダル」は別売りでありますが、コードをさすだけで足元が少々不安定です。
持ち運びできる手軽さが人気です。
足つきペダルつき電子ピアノ
鍵盤のほか「足ペダル」「スタンドと一体型」になっています。
見た目が箱型の「アップライトピアノ」にそっくりです。
軽量タイプでは大人一人でも移動可能ですが、高機能な電子ピアノですと大人二人でも重くて運べないような楽器もあります。
すえ置き型で移動に苦労するぶん、足ペダルは安定した動作でふめます。
箱型アップライトピアノを置きたい・・・しかし近所への音漏れが不安・・・
そんな人がよく選ぶタイプのピアノです。
クラシックピアノでは良いピアノほど上達が早い
ポピュラーピアノでは各自の実力にそって「和音コード」「メロディ」を弾くだけなので、使う楽器と上達にそれほど神経質にならなくても大丈夫です。
しかしクラシックピアノの場合では、弾き手の持てるテクニックでどのレベルの曲まで弾けるか決まってしまいます。
先生に習う人はもちろん独学ピアノの人も、できるだけ「条件の良いピアノ」で練習するのが上達への早道です。
1位から5位まで条件の良いピアノについてまとめてみます。
5位 電子ピアノ
クラシック曲でも楽譜にかいてある音を1つ1つおさえるだけなら、電子ピアノでもじゅうぶんです。
休日にレンタルピアノ、レンタルスタジオのピアノを弾きにいくと上達が早まりますよ。
4位 電子ピアノ 88鍵・ピアノタッチ
同じ電子ピアノでも足ペダルがしっかりついた88鍵そろったものは生ピアノの代用にてきしています。
メーカーによってタッチ感や音色がちがいますので、できれば実際に楽器店で指弾するとよいでしょう。
3位 アップライトピアノ
鍵盤をさげるとハンマーが弦をうち、音が鳴るのが本物の生ピアノです。
四角く弦をおさめたのがアップライトピアノ。
弦が「たて」(ななめ)に張られています。
住宅環境がゆるす人は、アップライトピアノを用意するとクラシックピアノの練習には適しています。
2位 グランドピアノ
「音大にでも進学しようか」というお子さんがいると、アップライトピアノからグランドピアノに買いかえる家庭がでてきたりします。
生まれたときから自宅にグランドピアノがあるという、恵まれた音楽環境にいる人も。
地球の重力を利用して自動的にハンマーが戻るグランドピアノは、クラシックピアノの練習に最も適した楽器です。
1位 グランドピアノ・上位機種
ピアノメーカー、サイズでグランドピアノにも上位機種が存在します。
フルコンサートグランド
小型のグランドピアノ〜フルコンサートグランドと、グランドピアノの「奥行き」サイズはいろいろです。
音楽コンサートホールなど専用の舞台には、フルコンサートグランドが用意されています。
イベントに参加するなど、フルコンサートグランドピアノを弾く機会があったらのがさないようにするとよいでしょう。
スタインウェイ
「Steinway & Sons」(スタインウェイ・アンド・サンズ)というアメリカのピアノメーカーがあります。
世界の主要コンサートホールにはこちらのフルコンピアノが入っていることが多いのではないでしょうか。
作り手側だけでなく実際に演奏するピアニストの意見を聞いて設計されたと言われています。
いろいろなメーカーのピアノで練習しましたが、弾きたいようにて指や体をつかうにはどうしたらよいのか、スタインウェイ社のピアノから教わることが多いです。
最も王道といえる人気ピアノメーカーですので、おぼえておきましょう。
他に人気のあるピアノメーカーは、国内ですとヤマハ、カワイ(シゲルカワイ)、海外ですとベーゼンドルファー、ベヒシュタイン、数は少ないらしいですがファツィオリなどがあげられます。