初心者で独学の人がピアノを弾く場合、基本がわからず困っていると思います。
ピアノのコツは「脱力」にあると言われています。
この記事はピアノ講師の立場から、初心者で独学の人がピアノを弾くときに、どのように脱力のコツを学んでいったらよいのかまとめてみました。
ピアノ・基本の弾き方〜脱力のコツは!?
ピアノで大切な脱力のコツは、キーを打鍵したらすぐ力を抜くことです。
スポーツで似ている動作を例にあげてみます。
ボールつき・ドリブル
バスケットボール、ドッジボールの球を、床にドリブルさせたのを思い出してください。
ボールを床につく瞬間、手のひらや腕に力を入れますよね。
ボールが手から離れた直後、手や腕の力を抜いていると思います。
- 力を入れる
- 力を抜く
この一連の動作が「脱力」です。
ボール投げ・ピッチング
野球ボール、ゴムボールを、利き手で遠くに投げるのを思い出してください。
ボールを投げる瞬間、上半身を中心に、思いっきり力を入れますよね。
ボールを投げた直後は、手や腕をリラックスさせて、ボールが遠くに行く邪魔をしないでいます。
こちらの動きも、力を入れる・抜くの「脱力」です。
ピアノ・基本の弾き方〜初心者へのコツは!?
バスケットボールのドリブル、野球ボールのピッチングを例にたとえました。
ピアノの鍵盤でも、手にボールを持っていないだけで、それと同じような動作をしています。
- 手ごと鍵盤に投げて
- 打鍵したら脱力
これをくり返して、次々と鍵盤を弾いていきます。
指でキーを押しこくって弾くと疲れますが、ボールをぽんぽん投げるように弾くと、長時間ピアノを弾いても、全く疲れません。
少し弾くと手が疲れる人は、手指の投げ方、ささえ方の加減を調節してみてください。
ピアノ・基本の弾き方〜独学のコツは!?
独学の人がピアノの弾き方を身につけるコツですが、世界一流と言われる人のピアノフォームを、参考にするとよいでしょう。
海外では
- マルタ=アルゲリッチ
- ウラディミール・ホロヴィッツ
- エフゲニー・キーシン
- ランラン
日本では
- 辻井伸行
- 仲道郁代
- フジコ・ヘミング
いろんなピアニストの動画がみれますので、手の動き、体全体の動きについて、参考にしてみてください。
特に「重力奏法」と言われ、自分の手や腕、体の重さを上手に利用して、ピアノキーの打鍵をしています。
ピアニストは手にボールを持っていませんが、どんな風に自分の手をキーに投げているのか、観察してみるとよいでしょう。
まとめ
ピアノの基本の弾き方、コツは「脱力」にあります。
- ボールのドリブルのように
- ボールを投げるときのように
力を入れたり、抜いたりをくり返していきます。
手に何も持たずに行うので、最初はタイミングがつかみにくいです。
遠い鍵盤、近い鍵盤、何度も弾いていくうちに、だんだんコツがつかめてきます。
世界一流のピアニスト、日本のピアニストの動画を参考に、重力奏法のコツを研究してみてください。