独学でピアノを学び人にとって、ピアノの弾き方は未知な世界ですよね。
華麗にピアノを弾き続ける人たちは、いったいどんな動作をしているのでしょう。
ピアノ講師の立場から、似ていると思える身近な動作をいくつかあげてみました。
打鍵テクニックの参考にしてみてください。
お祭りのヨーヨーに似ている
手のひらでゴム風船を打ち付ける、お祭りのヨーヨー。
輪ゴムを利用して、近づいたり遠ざかったり。
この一連のバウンドが、ピアノを弾くときの動作に似ていると感じています。
ヨーヨーと力の関係は、次の通りです。
- 力を入れて遠ざける
- 脱力して戻って来る
ピアノを弾くときも、必要な力を入れて、また抜いて・・・を繰り返していきます。
ピアノで「脱力」が大事と言われていますが、ずっと抜きっぱなしではありません。
力を入れる・抜く、この繰り返しで、スムーズに演奏をつなげていきます。
バスケットボールのドリブルに似ている
バスケットボールで、床に向けたドリブルも、ピアノの打鍵動作と似ていると感じることがあります。
バスケットボールの重さは500〜600グラムと、かなり重いです。
小学校でつかった「ドッジボール」の直径、重さの方が、ピアノで真似しやすいと思います。
テニスボール、野球ボールなどは、バウンドが大きすぎて手の中に戻っていかない面があるので、今回はぶきました。
バスケットボールのドリブルが、ピアノの打鍵テクニックに似てると思える部分をあげてみます。
- バウンドして戻って来る
- 再び手のひらの中に集める
- 再び地面にバウンドさせる
ゴム風船のヨーヨーより大きな動きになりますが、力を入れる〜脱力する中で、ボールがくりかえしバウンドされる感覚はつかめると思います。
「手の中に戻って来る」ところが、ヨーヨーと同じ感覚です。
野球のバッティングに似ている
今度は「命中」させることから、野球のバッティングを例にあげてみます。
高い球、低い球、スピードのある球、ゆるめの球。
ピッチャーの投げた球は、いろんな場所・スピードで、バッターのところにやってきます。
そのボールを
- 自分のバットの一点でとらえ
- 打ち送りたいところに振りとどける
たいへん短い時間ですが、野球のバッターはこのように、三遊間、ホームラン、スクイズ・・・と、打球を思うところに届けています。
「野球ボールをとらえてバットで送る」というところが、「ピアノの鍵盤をとらえて出したい音色のところに送る」に、応用できると考えています。
野球のバッティングを例にあげてみましたが、他の球技スポーツでも、同じような場面がたくさんあるかと思います。
まとめ
身近な動作で、ピアノの打鍵テクニックと似ているものを3つ、あげてみました。
- お祭りのヨーヨー
- バスケットボールのドリブル
- 野球のバッティング
手のひらにボールが戻ってくる感覚や、バットにとらえて次へ送り出す感覚が、ピアノの打鍵と似ています。
ピアノのキーも、一瞬で沈めて音を出したら、また次の鍵盤へと手指を送っていきます。
スムーズに演奏が進むよう、手全体や手指の動きを工夫してみてくださいね。